おしゃぶりと歯並び

おしゃぶりと歯並び

こんにちは武豊町のとみ歯科クリニックです(^^)/

 

おしゃぶりには、ぐずっている赤ちゃんを安心させ落ち着かせる、鼻呼吸を促進するなどのメリットがある一方で、使い方によっては「歯並び」に悪影響を与えることもあることをご存知でしょうか。

おしゃぶりを使うことで、どんなメリット・デメリットがあるのかお伝えいたします。

 

メリット

赤ちゃんが落ち着く

母親のお腹の中にいる頃から、赤ちゃんは指しゃぶりをしながらお乳を飲む準備をしています。
指やおしゃぶりなどを吸う行為は、赤ちゃんにとって母乳を吸う時と同じように吸啜(きゅうてつ)本能を満足させ、気分を落ち着かせる効果があります。

 

寝つきがスムーズ

おしゃぶりを吸っていると気持ちが鎮まるので、寝つくのもスムーズになります。
赤ちゃんの中にはなかなか寝つかない子もいます。
そんな子にとって、おしゃぶりは寝かしつけグッズの1つとして役立ちます。

 

デメリット

歯並びに影響を及ぼす

赤ちゃんの時期を過ぎてもおしゃぶりを長く使っていると、噛み合わせや歯並びに影響が出てきます。
おしゃぶりの乳首を吸う際に、舌で歯を前に押し出すような力が加わり、歯と歯の間にすき間ができたり、上下の前歯が開いて噛み合わなくなったりしてしまうためです。

おしゃぶりを長く使うと、歯並びや噛み合わせに影響が出てきてしまいすが、それでは何歳頃までおしゃぶりはいいのか。

奥歯がしっかり噛み合ってくる2歳半〜3歳頃までには、使用を中止してほしいです。
約2年間おしゃぶりを使用した子どもの約2割、2年半以上使用した子どもにいたっては約半数に、噛み合わせへの影響が確認されています。
とくに、上下の前歯の間にすき間がみられるようになります。

また、歯並びだけでなく発語に影響が出る場合もあるそうです。

常におしゃぶりをくわえていると言葉を発しにくい状態になりますので、言葉を覚える1歳過ぎになったら常時使用しないようにするとよいでしょう。
赤ちゃんの手の届くところに置かず、必要なときだけ与えるように心がけたいですね。

 

泣いている赤ちゃんの口におしゃぶりをふくませると、スイッチが入ったかのように、とたんに泣きやんだという経験をお持ちのご家族も多いと思います。
しかし、それに甘えておしゃぶりを常時与えてしまう、今度はおしゃぶりをやめるタイミングが難しくなってしまいます(>_<)

このように、おしゃぶりには赤ちゃんの気持ちを落ち着かせてくれるというメリットとともに、おしゃぶりの長期使用は歯並びに影響を及ぼすというデメリットがあります。

 

適切な期間におしゃぶりを使用することは、赤ちゃんにとっても子育てをするご家族にとっても、メリットがありますね。
ただ歯並びへの影響なども考慮しつつ、必要に応じておしゃぶりなどの便利グッズを使用して、赤ちゃんの「安心したい気持ち」を満たしてあげたいですね(*^^*)