歯の変色について
こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(^O^)/
芸能人や雑誌のモデルさんなどの影響で、今は昔に比べて歯を白くする方が増えてきています。
だけど、白い歯をキープし続けるのはなかなか大変です(^_^;)
歯の色が変わってしまう、変色してまうことについてお伝えします!
黄色っぽい、灰色っぽい、黒っぽい、白濁しているなど歯が変色している場合があります。歯の変色の原因は大きく分けて歯の内側からのものと外側からのものに分けられます。
外側からの変色の原因
コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワインなどの飲食物、色素の強いカレーやミートソースなどの食べ物、喫煙、漢方薬の色素やうがい薬の色素などの着色汚れです。
特に、コーヒー、お茶、赤ワインのようなタンニン、カレー、ケチャップのような色素の濃いものは歯に着色しやすい傾向があります。
タバコのヤニ
タバコにはタール(ヤニ)が含まれ、それが歯にべったりとこびりつきます。ステインよりもべったりとこびりつき、とても取れにくいのが特徴です。
虫歯
初期むし歯(CO)は白くにごった色になり、さらに進行すると茶褐色や黒っぽくなってきます。
歯石
歯石は普段目につくものは黄白色をしていますが、歯茎の溝に隠れている黒い歯石が見えてくると、あたかも虫歯のように、歯に着色があるように見えます。また、歯石のざらついた面に飲食物の着色がつき、さらに着色して見えるようになります。
薬などによる着色
洗口剤、特にグルコン酸クロルヘキシジジンを含むものは、長期間使うことによって歯に着色をおこすことがあります。
内側からの変色の原因
エナメル質形成不全(症)
歯のエナメル質の形成の異常で、遺伝的な場合を「エナメル質形成不全症」、後天的に歯に対する刺激やダメージなどで起こるものを「エナメル質形成不全」と呼んでいます。遺伝的な場合は全体的に、後天的な場合には一本単位で着色や歯の形の異常やくぼみなどが起こります。
失活歯
強くぶつけてダメージを受けた歯や、神経を抜いた歯、神経のない歯というのはだんだんと全体が黒ずんできます。
加齢
歯の内側から黄色くなる原因の多くは加齢による変色です。歯には半透明のエナメル質の内側に象牙質という黄色い層があるのですが、さらにこの内側を歯の神経と血管が通っています。生えたての歯の象牙質は淡いクリーム色をしているのですが、肌の老化と同じで新陳代謝により年々この色が濃くなってきてしまいます。
またエナメル質も毎日の歯磨きや歯ぎしり、毎日の食事などで薄くなり内側の象牙質の色が強くなってきてしまいます。
この二つの相互作用により歯の色が黄色くなってくるのです。
また、紫外線によっても歯の色が濃くなることがあります。年齢とは関係なく歯の神経をとってしまったり神経が死んでしまったりした場合でも象牙質が茶色に変色してきます。これは歯に栄養が行き渡らなくなったためで、一種の老化現象といえます。
抗生物質(テトラサイクリン)
テトラサイクリンという抗生剤によっても象牙質の色が変色します。永久歯の象牙質ができてくる乳児から7歳くらいの間にこの薬を長期間飲むと象牙質に色素が沈着してしまい歯の色がかなり濃くなったり歯に縞模様ができたりします。
色は薬の種類によってグレーや茶色、オレンジ色などさまざま。いずれにしても色が濃い場合には歯のクリーニングやホワイトニングだけでは白くする事が難しい場合があります。この他にも全身疾患によって歯の色が変わってしまうことがあります。
フッ素
エナメル質の形成期に多量のフッ素を摂取すると、歯に白い斑点ができたり、一部分が茶褐色に変色することがあります。この白斑はホワイトニングを行うことによって逆に目立ってしまう場合があり注意が必要です。軽い場合はホワイトニングで改善できますが、白斑が大きい場合や茶褐色が強い場合にはホワイトニングで白くならないことがあります。
内側からの変色は、歯みがきでは変化させることができません。お悩みの方は一度、歯科医院にご相談してみてくださいね!