正しい噛み方・食べ方について
こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(^O^)/
前回のブログで片嚙みについてお伝えしましたが、今回は正しい噛み方についてです!
正しい食べ方
①前歯で食べ物をとらえる、噛み切る
②口を閉じる
③舌を動かして食べ物を段階的に口の奥に送りこみ、咀嚼していく
④左右の奥歯で均等に噛んですりつぶす
実行できている人は案外少なく、また正しい噛み方が浸透していません。
多くの方が一口目から奥歯で噛むという癖がついてしまい、前歯で噛むという方がなかなかいません。
前歯には食事の時に、物を噛みきるという役割を持っています。
大きなもの、硬いものを食べる時に、自分に合った大きさにするカットするのがこの前歯の仕事です。
奥歯は食事の時には前歯で噛んで大きさを調整した食べ物を細かくする、すり潰すという役割があります。それを前歯のかわりにかみ切るような用途で使い続けると、負担過重になってしまって痛くなったり、歯が割れてしまったりします。
最初に口に入れた時にどこで噛むかが重要です。
食事中は無意識に動かしやすい方ばかりで噛んでしまうため、ますます噛み癖は固定化され、完全に片方でしか噛まなくなります。
筋肉にその動きが刷り込まれ反射的に常に同じ位置で噛んでしまうため、噛み癖がある側の歯に負担がかかり、歯が悪くなりやすいです。
前歯で上手に咀嚼し、奥歯は均等に使う正しい噛み方で健康を保ちましょう。
顎にも影響が出てきます。
噛む際に下の顎は噛む側へずらしてていますが、これが片方ばかりに偏ると顎関節症の原因になることもあります。
正しい噛み方のポイントはいかに前歯を上手く使うかです。
最初から最後まで前歯を使うというわけではなく、ある程度咀嚼できるところまでということです。
あまり硬いものをいきなり前歯で噛み切るような行為は、前歯にダメージを蓄積しがちになりますので注意してください。
前歯で噛み砕いた食べ物が自然に奥歯へと流れて奥歯ですりつぶすのが理想です。
人間の身体は左右均等にできておらず、それは顎も同様です。
噛みやすいほうがあって当然なのですが、できるだけ均等に使う意識を持ちましょう。
また噛む際の姿勢も重要で猫背で前かがみにならないようにし、口はしっかり閉じて噛むようにします。
口を閉じていないと、飲み込むときの舌の押す力で歯が前の方に押されてしまいます。
上の歯を押すクセがあれば出っ歯に、下の歯を押すクセがあれば受け口になります。
口を閉じて食べなさいとしつけられたのは、エチケットの問題だけでなく正しく噛むための理にかなっています。
唇を閉じて奥歯で噛むと、口周りの筋肉は大きく動き、こうすることで、舌、唇、頬をバランスよく使えます。
よく噛むことも重要で1口30~40回噛むのが理想です。良く噛むと消化もしやすくなります。
歯で食べ物を噛む行為は、乳歯が生えそろう3歳頃から始まります。
幼児期に悪い食べ方を続けていると、口周りの筋肉が鍛えられません。すると、うまく噛めずに飲み込むまで時間がかかるばかりか、歯並びや噛み合せが悪くなる一因となります。
噛むことは顎の骨の成長発育に影響するからです。
また、噛み合せの悪さは不明瞭な発音、舌足らずな喋り方を引き起こします。
口周りの筋肉をきちんと動かすことは、整った歯並びを促すだけでなく、顔全体の筋肉も動いて表情筋が鍛えられ明るく豊かな表情を作ります。
まずはご自身がどのような嚙み癖があるのか認識し、意識して物を噛んでみる事から始めてみましょう!