噛ミング30(カミングサンマル)

噛ミング30(カミングサンマル)

こんにちは

武豊町のとみ歯科クリニックです(*^-^*)

 

みなさんは食事のときに、ひと口何回噛んでいますか?

やわらかく、あまり噛まずに食べられる食品が豊富な現代では昔に比べて噛む回数が減ったといわれています。

しかし、よく噛んで食べると体に良いことがたくさんあることがわかっています。

 

厚生労働省では、ひと口30回以上噛んで食べることを目標とする「噛ミング30(カミングサンマル)」運動を提唱しています。

これは、十分に歯・口を使う「食べ方」を通じて健康づくりや食育の視点から、国民の健康増進を図ろうというものです。

食べ物を30回以上よく噛んで食べることにより、身体と心の栄養となり歯と口の健康づくりや窒息予防に繋がり、さらに五感で味わうことができるそうです。

ではいったい、よく噛むことで健康にどのような影響があるのでしょうか。

 

 

肥満を予防

早食いの人ほど肥満傾向にあることが数々の調査で明らかになっています。

よく噛むと満腹中枢が刺激されて満腹感を得られるので、食べすぎを防ぐことができます。肥満を予防することは、生活習慣病の予防にもつながります。

唾液の分泌を促す

よく噛むことで唾液の分泌が促されます。唾液は口の中の細菌を洗い流し、虫歯や歯周病を予防します。また、唾液に含まれるアミラーゼという消化酵素がでんぷんを分解し、消化吸収を助けます。さらに唾液に含まれるたんぱく質の一種には、味覚を敏感にする働きがあります。さらに、ペルオキシターゼを中心とした唾液に含まれる酵素群が食品中に含まれる発がん性物質を抑える効力をもちます。

口の周りの筋肉が鍛えられる

よく噛むことで口の周りの筋肉を使うことになり、言葉の発音がきれいになります。

また、表情筋が鍛えられて表情がイキイキとします。

脳の働きが活発に

よく噛むと脳の血流がアップし脳の働きが活発になり、反射神経や記憶力、集中力、判断力などが高まります。その結果、寝たきりや認知症の予防にもつながります。

 

 

☆よく噛んで食事する為の調理の工夫

歯ごたえのある食材を選ぶ

食物繊維の豊富な食品(ごぼう、れんこん、たけのこなど)、アーモンドやピーナッツなどのナッツ類、こんにゃく、たこ、いかなどがおすすめです。

食材は大きく、厚めに切る

みじん切りや千切りよりは乱切りなどのように大きめに切ったほうが、噛む回数が増えます。

加熱時間を調整する

野菜は加熱時間が短いほど噛み応えがあります。しかし、加熱するとカサが減ってたくさん食べられるので、昼に生野菜サラダを食べたら夜は煮物にするなど、一日のうちでバランスをとるとよいでしょう。

また、肉や魚は加熱するとたんぱく質が収縮して硬くなりますが、長時間過熱すると今度は逆にやわらかくなります。

薄味にする

薄味にすると食材本来の味を味わおうとして、よく噛むようになります。

 

 

☆よく噛んで食べるため食事中の工夫

ひと口の量は少なめにし、食べ物の形がなくなるまで意識して噛む。

飲み込んでから次の食べ物を口に入れる。

口に食べ物が入っている間は水分をとらない。

家族や友人と一緒にゆっくり20分位かけて食べる。

ながら食べをしない。(テレビを見ながら、新聞や本を読みながら、ゲームをしながら、スマホや携帯電話を操作しながら・・・食べない。)

 

 

気をつけること

よく噛んで食べていても左右どちらかのあごばかりで噛むのがクセになっていると、筋肉の使い方が偏り顔のゆがみや顎関節症の原因になってしまいます。

そのほかにも、頭痛や疲れ目、肩こりなどの体の不調を引き起こすことがあります。

 

片側噛みは、虫歯や歯並びの悪さが原因の場合があるので、一度歯科医院に相談することをオススメします。

 

食事をする時はぜひ心がけてみてくださいね(^_-)-☆