歯磨き・歯ブラシの歴史
こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(#^^#)
皆さんは毎日歯磨きしていますよね。
現在では日常的に歯磨きをしている人が多いですが、ではいつ頃から歯磨きをすることが当たり前になったのでしょうか?
そして、歯磨きに必要な歯ブラシはいつから使われるようになったのでしょうか?
今日は歯磨き・歯ブラシの歴史についてお話ししていきます(*^^*)
世界の歯磨き・歯ブラシの歴史
歯磨きの習慣は紀元前1500年頃のエジプト文明からあったそうです。
ただ、現在の歯ブラシとは大きく異なり、歯木(しぼく)と呼ばれる爪楊枝のようなもので、細い木の枝をブラシのように片方の端を噛み砕いて使用していました。
歯ブラシは、中国で宋の時代に皇帝が世界で初めて歯ブラシを使い始めましたといわれています。
今の歯ブラシと違い動物の骨や竹を柄に使い、馬の毛を植えた物でした。
この歯ブラシが中国からシルクロードを経てヨーロッパに伝わりました。ヨーロッパの上流階級では馬や豚の毛を植え、柄は象牙、動物の骨、金、銀を使っていました。
18世紀頃の歯ブラシは、毛束が密に植えられているため通気性が悪く不潔なものとされていました。当時、庶民は歯磨きも余りせず歯の手入れもしない人が多く、虫歯や口臭もひどかったと言います。
また、うがいをする習慣がなく歯磨きをしたらそのままの状態でした。
そして、アメリカが新しくナイロンを開発したことで今の形の歯ブラシが世界中に広まりました。
日本での歯磨き・歯ブラシの歴史
日本における歯磨きの起源は6世紀ごろの仏教伝来時とのことです。仏教の影響により、「歯木(しぼく)」が伝わり当初は僧侶の間だけで身を清める儀式として行われ、のちに公家などの上流階級の人々へ広がっていきました。
庶民が歯を磨くようになったのは江戸時代になってからです。
庶民に歯磨きが普及したのは、江戸時代の初期
房楊枝が考案され、歯磨き粉が商品化したことが背景にあると言われています。
歯ブラシの名称が最初に使われたのは、1890年に開かれた「内国勧業博覧会」で「歯刷子(はぶらし)」という名称で出品した後からだと言われています。
昔は階級の格差があったため、歯ブラシさえも庶民には手を出せない物で、虫歯や歯周病で亡くなる方が多かったそうです。
現代では、様々な商品・価格で私たちに身近で手に入れやすいものになりました。
みなさんのお口に合わせた歯ブラシやハミガキが充実している今、しっかり正しい歯磨き習慣を身につけて、何歳になっても大好きな食べ物をおいしく食べられるようにケアしましょうね。