乳歯と永久歯
こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(#^^#)
乳歯と永久歯がどうして存在するのかをお伝えいたします。
顔や顎そして全身の成長に対応するため、乳歯から永久歯への生え代わりが起こります。
6歳頃から12歳頃にかけて乳歯から永久歯へ生えかわります。
赤ちゃんは1歳頃になると母乳や人工乳だけでは栄養の摂取量が不足し、もっと栄養価が高い固形食品の効率的な摂取に対応するため、食物を咀嚼し細かくするための歯が必要になります。
子供の顎の大きさを見て分かるとおり、大人と比べると子供の顎はかなり小さい事が分かります。
歯の生えはじめた小さな子供の顎の大きさは大人の半分以下の子供もいます。
子どもの小さな顎に対して、永久歯は大きすぎるという問題が乳歯から永久歯に生え変わる大きな理由ともなります。
歯が大きくても少しずつ顎の大きさに合わせて歯が順番に生えていけばいいのでは?
確かに乳歯と永久歯の仕組みは大きな違いはありません。
しかし、永久歯は一生使うものであるため、エナメル質や象牙質の厚みは乳歯の約2倍もあります。
私たちの人生が80歳まであるとしたら、その約8分の1、70年を永久歯で過ごすために丈夫でなくてはなりません。
永久歯へ生えかわる仕組み
1.顎の中(乳歯の下)で永久歯のもとになる歯胚ができ、時間をかけて成長していきます。
2.永久歯の歯冠部が完成し、歯の根の部分が作られ始めると、乳歯の根を溶かす細胞が現れ、永久歯の上にある乳歯の根は少しずつ溶かされていきます。
3.乳歯の根が溶けていくと、乳歯はグラグラになり抜け落ち、永久歯が顔を出します。
乳歯と永久歯の違い
色→乳歯は白に近く、永久歯は黄色味を帯びている。
大きさ→乳歯の方が全般に永久歯よりひとまわり小さい。
歯質→乳歯のエナメル質・象牙質の厚みは永久歯の半分程度と薄い。
乳歯は永久歯にくらべ石灰化が不十分である。
硬い永久歯ができるためには5年以上の長い時間を費やすため、まず小さめで成長変化に対応してすり減ることができる適度な硬さを持った乳歯が、生後1~2年の間に生えます。
その乳歯を使って成長期前半の栄養摂取が進められます。
身体が大きくなると顎の骨も大きくなり、歯の数も乳歯は20本ですが永久歯は32本に増えます。
永久歯になったら生え変わらないので、1度きりの大事な歯を失わないように髪の毛1本噛んでもわかるような鋭い感覚や、異常があると敏感に痛みを感じる能力を持っています。
永久歯は一生ものです。
毎日自宅での歯磨きをしっかり行い、歯科医院での定期検診を受診しましょう。
自分の歯で美味しくご飯を一生食べていただくためにも予防歯科を推奨しております。
定期検診のご予約をお待ちしております(*^^*)