加齢による口腔内の変化

加齢による口腔内の変化

こんにちは
武豊町のとみ歯科クリニックです(#^^#)

 

 

高齢者がいつまでも元気に暮らしていくためには、心身のおとろえを予防することが大切です。

口腔内のケアを実践して口腔内の健康が維持できると、自分の歯でしっかり噛み、充実した食生活を送ることができます。

また、よく噛むことで脳の血流が増え、脳神経細胞の働きが活発になりますので、認知症予防にもつながるなど良い影響を及ぼします。
高齢者が生涯、楽しく、安全な食生活を送るために口腔ケアはとても重要です!

 

ですが高齢者の歯科疾患は、加齢に伴う身体の変化や生活習慣、慢性的な疾患の影響を受けやすく、様々な口腔内の問題がみられます。

 

 

虫歯

高齢者では唾液の分泌が減少し、口腔内の自浄作用が低下するため、虫歯になりやすくなります。また、歯根が露出しやすくなるため、根面う蝕と呼ばれる歯の根の部分の虫歯も発生しやすくなります。

 

歯周病

歯周病は歯の周囲にある組織が炎症を起こし、歯を支える骨が破壊される疾患です。進行すると歯がぐらぐらになり、最終的には失うことがあります。高齢者では歯周病が慢性化しやすく、定期的な歯科検診と適切なケアが重要です。

 

嚥下機能の低下

口やのどの構造をみると咽頭のところで、食べ物が通過すると食道と空気が出入りする気道が交差しています。そのため、嚥下機能が低下すると、食べ物や唾液があやまって気管へ入りがちです。このとき口の中の細菌が肺の中に入りこみ、肺が炎症をおこすことを誤嚥性肺炎といいます。
高齢者の場合、誤嚥性肺炎が命取りになったり、寝たきりの原因になるため、注意が必要です。

 

口腔乾燥症(ドライマウス)

高齢になると唾液の分泌が低下し、口の中が乾燥しやすくなります。これにより、食べ物を飲み込みづらくなったり、口腔内の感染リスクが高まることがあります。ドライマウスは薬の副作用や全身疾患とも関連しています。

 

義歯(入れ歯)の問題

多くの高齢者が義歯を使用していますが、義歯が合わなくなったり、清掃が不十分なために口腔内に炎症を引き起こすことがあります。適切な調整や清潔な状態を保つことが重要です。

 

口腔がん

高齢者では、口腔がんのリスクも増加します。特に喫煙や飲酒の習慣がある場合はリスクが高まります。早期発見が重要であり、定期的な検診が推奨されます。

 

全身疾患との関連

糖尿病や心疾患などの全身疾患は、口腔内の健康に強い影響を与えることがあります。特に糖尿病は歯周病と密接に関連しており、口腔ケアの質が全身の健康状態にも影響を与えることがあります。

 

予防とケア

・定期的な歯科検診と適切な口腔ケア

虫歯や歯周病等の口腔内トラブルを早期発見・早期治療、そして日々の歯磨きなどのセルフケアのアドバイスが出来ます。

 

・バランスの取れた食事

栄養バランスを保つことで、全身の健康もですが口腔内の健康も維持されます。食事はしっかり噛んで食べましょう。

 

高齢者の口腔ケアは全身の健康とも深く関わっているため、早期からの対策と継続的なケアが大切です(^^)/